SNORING PROBLEM
よく分からない、
いびきでお悩みの方へ
「日中に眠気が強く仕事に集中できない」「睡眠をとっても、疲れが取れない」「パートナーや家族からいびきがひどいと指摘される」など、漠然と、悩みをかかえている人は多いのではないでしょうか。
「もしかしたら自分も、睡眠時無呼吸症候群なのでは…」と、不安に思いながら過ごされていませんか?
しかし、「眠り」の悩みをどこに相談したら良いかなんか分からないのが実際のところでしょう。
睡眠時無呼吸症候群で睡眠不足の状態が続き、良質な睡眠が取れないと、生活の質が低下するだけでなく、さまざまな病気の発症リスクが高まることがわかっています。
睡眠時無呼吸症候群かも?という方は、姫路駅前糖尿病内科・認知症クリニックへご相談ください。
SLEEP APNEA SYNDROME
睡眠時無呼吸症候群とは?
睡眠時無呼吸症候群は、寝ているときに、いびき・無呼吸がひどい状態です。
睡眠中に呼吸が一時的に止まることで、血液中の酸素が不足し、脳や体に悪影響を与える疾患です。
たかがいびきも、症状がひどいと病気と認識され、寝ているときに呼吸がない病気なので睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome:SAS)と名前が付きました。
医学的には呼吸が10秒以上止まった場合を無呼吸といい、睡眠中に何度も無呼吸が起きると睡眠の質が低くなり、日中のひどい眠気や倦怠感などの症状が現れ、日常生活に支障をきたすことがあります。
睡眠時無呼吸症候群の症状は、日中に眠気が起こることではないの?と思う人も多いですが、必ずしも眠気が強くなるわけではなく、正確には睡眠時無呼吸症候群の患者の多数が、眠くない、だから自分は大丈夫と主張するものです。
眠いと訴える方は、睡眠不足、不眠症、前立腺肥大による睡眠障害などが原因の場合がずっと多いのも事実です。
-
睡眠時無呼吸症候群の症状
睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に呼吸が止まったり弱くなったりすることで質の良い睡眠をとることができず、体に様々な不調をもたらしますが、いびき・無呼吸、血圧が高い、眠い、夜間頻尿などの症状を伴い、自覚症状が乏しい(分かりにくい)のが特徴です。
家族やパートナーの方に指摘されたら医療機関への受診をおすすめします。- 就寝中のいびきがひどいと言われる
- 寝ている間に呼吸が止まっていると言われる
- 夜中に息苦しさを感じて何度も目が覚める
- 起床時の頭痛や倦怠感がる
- 熟睡感がなく体が重くてすっきり起きられない
- 起床時に口や喉の渇きを感じる
- 日中にひどい眠気がある(運転中や会議中にうとうとすることがある)
- いつも疲れていて集中力が続かない
-
睡眠不足の状態が続くと…
睡眠時無呼吸症候群を長期間放置していると、血液中の酸素不足により以下のような健康問題を引き起こすことがあります。
- 動脈硬化症の高血圧、狭心症
- 脂質異常症や糖尿病の発症や悪化リスクが高まる
- 脳卒中や心臓病、心筋梗塞などの重篤な合併症
- 集中力の低うつ病や不眠症などの精神疾患
- 認知症やがんなど
さまざまな病気の発症リスクが高まることがわかっています。
また、日中の慢性的な眠気を認める場合、居眠り運転を起こす確率は、睡眠時無呼吸症候群でない方の約5倍とも言われています。
生活のパフォーマンスの低下は生命の危機を引き起こしかねないものなのです。
MECHANISM
いびきと無呼吸のしくみ
なぜ睡眠時
無呼吸症候群
になるの?
無呼吸症候群になる多くの場合、上気道の閉塞や狭窄によって引き起こされますが、その原因は肥満によって上気道の軟部組織に脂肪が沈着すること、扁桃腺の肥大、小顎症、巨舌症などの形態的異常と、首の周りの筋肉のゆるみによる機能的異常に分けられます。
こんな方は要注意!
以下の項目は睡眠時無呼吸症候群の危険因子です。
- 最近太った/首が短い
- 下あごが小さい/扁桃腺が大きいと言われた
- 舌や舌の付け根が大きい
- 家族の中にいびきのうるさい人がいる
- 寝る前にアルコールや睡眠薬を内服することがある
ABOUT INSPECTION
睡眠時無呼吸症候群の
検査について
-
inspection 01.
簡易無呼吸検査
-
睡眠時無呼吸症候群を疑った場合、まずは簡易の検査を行います。簡易検査は、指に酸素の値を測るセンサー、鼻に呼吸の回数を測るセンサー、手首に機械の本体を付けて、自宅で一晩寝ていただきます。
この機械を装着して寝ることで、寝ている間にどれくらい呼吸が止まっていて、血中酸素の濃度が低下しているかが把握できます。また、寝返りをうった時の無呼吸の状態や、脈拍数なども把握できます。
一時間あたりの、無呼吸の回数を「AHI」や「RDI」と言います。RDIの値が40以上であれば、それだけでCPAP治療を保険適応で行うことができます。
20~40未満の場合は、保険診療を行うためには「ポリソムノグラフィ検査(PSG)」を行うことが求められます。 -
inspection 02.
終夜睡眠ポリグラフ
検査(PSG検査) -
簡易検査でRDIが20から40と、睡眠時無呼吸症候群が疑われた場合、専門の病院にて一泊の入院を行い、終夜PSG精密検査を行う必要がありました。
当院では、1泊入院での終夜PSG精密検査の代わりなる在宅終夜PSG検査を行っております。
※場合によっては、近隣の病院(神戸労災病院、神戸海星病院など)へ紹介し、1泊2日入院をして精密検査を受けていただくことがございます。在宅終夜PSG検査の流れ
- 簡易検査の説明の際、在宅終夜PSG検査について説明を行います
- 同意いただけましたら、後日、検査会社から検査機器の発送日について連絡が入ります
- 約1週後に検査機器がご自宅に到着します
- 検査機器を宅急便で返却してください(料金は着払い)
- 返却していただいた1~2週後に、PSG検査の結果をお伝えする連絡を行います
- 結果によっては、CPAP治療を開始します
※無呼吸指数(AHI)が20以上の場合に保険診療でCPAP治療が開始となります。
20以下の場合は歯科矯正やマウスピース矯正が治療選択に挙がります。その場合、矯正歯科の「アルデブランデンタルクリニック神戸三宮」を紹介させていただきます。また、CPAP適応が無かった場合も、適切に紹介いたします。
検査の費用
検査の料金は、すべて保険診療なので全国どこの医療機関でも同じの、国が定めた金額であり、1点10円で計算します。
睡眠時無呼吸簡易検査の料金は、終夜睡眠ポリグラフィー検査料(720点)+脳波検査判断料(180点)です。
900点、つまり検査料金は9,000円で、3割負担の場合は2,700円です。
また、PSG検査を行う場合は、*終夜睡眠ポリグラフィー(1及び2以外)(その他)(3,570点)+脳波検査判断料(180点)となり、3,750点、つまり37,500円で、3割負担の場合は11,250円です。
その他、初診料、再診料などがかかります。
TREATMENT FOR SAS
睡眠時無呼吸症候群の
治療法について
睡眠時無呼吸症候群を治療すると、日中の眠気や倦怠感などの症状だけでなく、睡眠時無呼吸症候群による合併症を予防し、改善することができます。
しかし、その治療法は、単にお薬を内服するだけで治療できるというようなものではありません。
また、睡眠時無呼吸症候群の重症度や症状に応じて、治療方法は変わってきます。
軽度な場合は生活指導やマウスピースでの治療、中等度からはCPAP療法による治療が一般的です。
CPAP療法
持続陽圧呼吸(CPAP)療法は、睡眠時無呼吸症候群(SAS)に有効な治療として、日本でも最も普及している治療方法です。
鼻マスクを装着し、CPAP装置から送り出された空気をマスクを通じて呼吸器に送り込みます。
眠るとつぶれてしまう気道を空気圧で支えて閉塞することを防止し、正常な呼吸を保つ働きがあります。
CPAP療法を適切に行うことで、睡眠中の無呼吸の回数を減らし、脳や心臓、様々な臓器にきちんと酸素が送られて、日中の眠気や疲れを改善する効果があります。
睡眠がとぎれなくなるため、ぐっすり眠れるようになり、CPAPを装着して寝た次の朝は、これまで感じたことのなかったくらい爽快感を覚えると言う方もおられます。