ローヤルゼリーが肥満と睡眠の質を改善?マウス研究で効果を示唆

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2025,12,03

コラム

【コラム】ローヤルゼリーが肥満と睡眠の質を改善?マウス研究で効果を示唆

現代食のリスクとローヤルゼリーの可能性

現代人の食生活は脂質過多になりがちで、これは肥満だけでなく、睡眠が浅くなる(中途覚醒など)原因ともなります。

これらを放置すると、心臓病などの生活習慣病リスクがさらに高まるため、早めの対策が重要です。

今回、健康食品として知られるローヤルゼリーが、この「高脂肪食による肥満と睡眠の乱れ」の両方を改善する可能性があるという研究結果が発表されました。

この研究は、東海大学の寺尾晶教授らの研究グループによって行われ、詳細は2025年発行の『Experimental Animals』に掲載されています。

マウスを用いた食事と睡眠の実験

研究では、若齢のマウスを「通常食」「高脂肪食」およびそれぞれにローヤルゼリーを5%混ぜた計4つのグループに分け、20週間飼育しました。

この期間中、食事量や体重、体脂肪の変化を測定するとともに、脳波などを解析して、24時間における睡眠と覚醒のリズム(睡眠パターン)が食事内容によってどう変化するかを比較検証しました。

脂肪の蓄積を抑え、睡眠の質を維持

その結果、高脂肪食のみを与えたグループは肥満になり、睡眠が細切れになる「断片化」が進んでいました。

一方、高脂肪食にローヤルゼリーを加えたグループでは、体重や脂肪の増加が抑えられ、睡眠の質も保たれていることがわかりました。

ローヤルゼリーが脂肪を燃やす組織(褐色脂肪組織)の働きを活発にし、肥満と睡眠悪化の両方を防いだ可能性が示唆されました。

食事の偏りを補う新たな選択肢

この研究結果は、脂質の多い現代的な食生活を送っていても、ローヤルゼリーを摂取することで、肥満の抑制と良質な睡眠の維持という、心身の健康に直結する2つのメリットが期待できることを意味しています。

つまり、食事の改善が理想的ですが、それが難しい場合でも、機能性成分をうまく取り入れることでリスクを減らせる可能性があるのです。

生活習慣改善のポイント

  • 生活の脂質を見直す:揚げ物や加工食品を控え、バランスの良い食事を心がけることが、肥満予防と睡眠改善の第一歩です。

  • ローヤルゼリーを取り入れる:ハチミツを食べたり、サプリメントなどで補助的に摂取することで、乱れがちな食生活による健康リスクを軽減できるかもしれません。

  • 睡眠の質をチェックする :「夜中に何度も目が覚める」などの症状は、食事内容や肥満が関係している可能性があるため、生活習慣を振り返りましょう。

  • 運動で脂肪燃焼を助ける:脂肪を燃やす細胞の働きを高めるため、食品だけでなく、日常的に適度な運動を行うことも大切です。

まとめと健康寿命への期待

結論として、ローヤルゼリーは高脂肪食によって引き起こされる肥満や睡眠の質の低下を改善する効果がマウス実験で確認されました。

人間への効果については今後の研究が待たれますが、生活習慣病対策の一つとして期待されます。

気になる症状がある場合は医師に相談してください。

【引用】 Sugiura C, et al. Royal jelly reduced non-rapid eye movement sleep fragmentation and restored sleep stability in diet-induced obese mice. Experimental Animals, 2025, 74, 2, p.300-309. (Online).

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